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立川談春独演会へ_2

   

身の振る舞いに釘付け

本日の演目、一つ目は、「厩火事」(ウマヤカジ)
髪結いの女房と、仕事しないで遊んでいる亭主の話。

髪結いの亭主とはよく言ったもので、今も昔も、日本も外国も、その旦那は食いっぱぐれることがなく、のんきに暮らしていられる。
昔、パトリス・ルコント監督のフランス映画でも、「髪結いの亭主」って映画がありましたな。
妻がいそいそと働き、遊んで暮らしている夫という図は、世界共通・時代が変わっても同じようです。

で、奥さんがしっかり者なのか純粋すぎるのか、または亭主がとぼけたふりして、ちゃっかりその地位を利用しているのか、そんなお話でしたよ。(ざっくり(´Д`;)

お話の面白いのは当たり前ですが、立川談春の身の振る舞い、一挙手一投足に釘付けになってしまいます。
野暮だとはお思いでしょうが、羽織を脱ぐときの所作、お茶を飲むタイミング、汗を拭くしぐさなど、見てしまうんです。
観察してしまうんです。
いやらしいですね、私。

特に、上に着ている羽織を脱ぐ仕草が素敵です。
何気なく羽織の合わせの紐に手をかけて、結び目をほどき、
両腕を斜め下に伸ばし、4本の指先で羽織の袖口を掴んだら、
さっと一気に羽織の肩をはずす。
そうすると、羽織が背中の方に落ちるという塩梅。
伝わるでしょうか?

その動作一つ一つが、男前なんです☆
粋でカッコいいのです☆
色っぽいのです☆

師匠の立川談志が言うところの“江戸の風を感じる”とは、こういう所作も含まれているかもしれません。
話の流れの一部に組み込まれ、自然なところが見惚れてしまうゆえんです。

そして、話しはじめ会場の観客の心を暖めるための枕ですが、
最近の話題を振りながら、観客の心を探り、反応を見て瞬時に話題を切り替えていくさまは、
素晴らしいテクニックだと思いました。

会場の客層が、若干女性が多いというのも、そのせいかもしれません。
オサレ大人女子が多く見受けられました。
(自分のことは、さておき・・・・(-,,-) )

次の演目は、「文七元結(ぶんしちもっとい)」

内容はさておき、一夜にしてあらゆる事件が起き、ミラクルな大どんでん返しが繰り広げられるというお話でした。
うわっ、実際にあったら凄いよなあ、一夜にして立場も状況も変化するなんて、そんな人生ほんとにあるんかい、なんて思ってしまいました。ヽ(゚Д゚)ノ!!
よく出来た話だと思いますが、そこが落語の面白いところ。
分かっていても、惹き付けられるんです☆

話術だけで観客の心をゆさぶり、一人一人の脳裏にそれぞれの江戸の町が浮かび、
一人一人の脳裏に左官の長兵衛像が浮かび、
一人一人の脳裏に美しい娘のお久が浮かび、
吉原が浮かび、真っ暗闇の中に吾妻橋(あづまばし)が浮かび・・・・・
な〜んて考えていたら、マンガで例えたら会場の天井一杯に、観客それぞれの吹き出しが浮かんで凄い事になってるんだろうな、とか、余計なことを思ったりもしたのでした。(´ω`;ゞ

最後に、立川談春が
「長い間、お引き止めして申し訳ありません。
これからは年齢も増すとともに、引き算の落語を心がけて参りたいのですが、
まだまだ話したい事がたくさんありまして、そこの域にはまだまだ到達いたしかねません・・・」
みたいな事をおっしゃっていました。(言い回し、だいぶ違うかもしれません。ごめんなさい。m(><)m)

いやいや、何をおっしゃる。
話が膨らむというのは、それだけの技量を持っているということ。
それだけの脚色をお持ちであり、それを語ることで私たちの脳裏にも江戸の様子が手に取るように浮かび、舞台にひきこまれ、心動かされ涙するということ。
これからも、益々の活躍に期待を寄せるのでありました。

会場を出るときの、みなさんの晴れやかな顔ったら なかったです。
人の心を動かすって、凄いですね。
噺家って素晴らしい。
本当によい舞台を観れて、よかったです。

これからもこういう機会をたくさん増やしていきたいと思いました☆

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