8年越しの大日如来の完成
昔々、仏画教室に通っていたことがありました。
本当は子ども達の為に、何か習い事を、、、と思いネット検索していたところ、
大人の為の仏画教室がヒットしました。
私の中の仏に対する憧れに火がついたのでしょうか?
いてもたってもいられず、見学しにいって、入会を即決!
私が通うことになったのです。(*^^*)
それから月日が流れ、、、、
いろいろな事情で(お察しください、、、、、(U_U)。。。)
仏画教室は辞めてしまいました。
しかし最近、実家にいる祖母が高齢の為、調子が思わしくなく、
入院してしまいました。
すっかり気落ちしている祖母のため、
何か私に出来る事がないかな〜と思っていた所、
離れて暮らす妹から、
「ねえさん、絵を描けば?」
え〜〜!
絵と言っても何を描けばいいのか?と思案をめぐらしていたところ、
あ!
仏画教室に通っていた時に、未完成のまま終わってしまった絵があったことを
思い出したのです。

袋に入ったままで、なんと数えてみたら、8年越しのほったらかしでした!
仏様は、大日如来。
調べてみると、申年の守り本尊。密教の最高至上の仏様ですね。
丁度、祖母は申年なのです。
この偶然というか、巡り合わせに身震いし、これを進めないといけない!
という思いで、久しぶりに筆を取りました。(日本画の筆ね)
未完成の部分は、雲と、後輪と、お顔の表情。
あと、下衣の折り返しの部分が、当時何を考えていたのか濃緑で、
全体的に重くのしかかってきます。
せっかく上衣の部分はいい紫の感じでまとまっているのに、
濃緑が雰囲気を台無しにしています。
ここの色をなんとか変えたい!
数日悩んで、エメラルドグリーンに塗り直すことにしました。

しかし、なかなか色が乗らない。
はじかれてしまいます。
前の時のにかわの分量かそれとも、、、、????
8年も前の事です、勝手を忘れてしまって検討もつきませんでしたが、
それでも少しずつ色を乗せると、定着してくれましたので根気よく続けます。
そして・・・
なんとこの8年の間で、視力が大幅に低下していることに愕然としました。
細部が見えない、思った所に筆が乗らない、、、、。
月日が経つということは、体の機能も衰えているという事実を目の当たりにした瞬間です。
かたや、PCで仕事をしているものですから、
PC作業の後は、見えない、見えない。
なので、仏画を描く作業は、PCに向かう前の朝一に限られました。
そこで、着色しなおしたのが▼こちら▼

うん! 前よりしっくりきます。
上衣と下衣とのつなぎも、前よりはぐっと自然になりました。
よしよし。
黄色の衣も、あまりにも、うこん色で、たくあん、って感じの色だったので、
白を加えて透明感を出しました。
この色も、当時なぜ黄色を選んだのか心理は不明ですが、
相当混乱していたような様子を伺い知ることになりました。
次は、縁取りの肌色がちょっと薄かったので、
ラインを引き直しします。
密教の神様、智拳印を際立たせるように、再度なぞります。

次は、後輪を金で引いていきます。
下書きのときに、コンパスで穴を開けないようにしてラインを描いたので、
慎重にその上を金でなぞっていきます。

仏様の後輪、金をひいていきます。
この作業は、失敗が出来ないので、ちょっと緊張してしまいますね。
仕様するのは、赤身を帯びた、本金粉泥です。
隣に見切れている袋は、青みを帯びた順金泥です。
ご覧の通り、絵皿の向こうには、アクリル絵の具の筆も混在しています。
いろいろと平行してやっております。
仏画は、すでに完璧な下書きがあるので、
色と塗り方だけに集中していけばよく、あまり頭は使いません。
だけど、それが、ちょっと退屈になることもあり、、、、
そんなときは、アクリル絵の具でキャンバスに向かいます。
アクリルで描くときは、思いっきり創造性を使うので、
わ〜、クリエイティブになりたい〜〜〜って時は、キャンバスに向かいます。
その逆もありで、ちょっと頭休めたいな〜と思うときは、
無心で仏画に集中できます。
絵の具も違うので、それぞれ筆も使い分けですね。


金泥を、耳かき一さじくらいすくって、にかわと水で混ぜていきます。
金の粒子の輝きを見ているだけで、ニヤニヤしちゃいますね。
ほんと、美しい色、というか、物質です。
見る角度で変幻自在、不思議な物質です。
そして、いよいよお顔・・・
緊張のピークですね。
失敗できない、、、、、と言いますが、実はたくさん失敗してしまいました。。。
こちらは、墨で描きます。
キモになります。
手が震えます。慎重になりすぎ、ラインがぶれます。
そこで修正が入るのですが、、、、
お顔の修正、人間のお化粧と似た所があり。。。。
お顔の下地をしっかりしてると、修正しやすいんです。
色が色の上に乗っている訳ですから・・・・(笑)
お顔の感じは、祖母に向けたものなので、優しい印象にしようと思いましたので、
自分の中で納得いくラインが出るまで、
何度も何度も修正を繰り返してしまいました。
ちょっと厚塗りになってしまい、長年のブランクと未熟さが残念でなりませんでした。

そして唇。。。。
途中で自分のメイクと錯覚してしまい、
妖艶な唇のセクシーな仏様になってしまいました。
リアルでは大成功ですが、仏画ですので、もう少しシンプルに整えたいところです。
こちらも何度も何度もラインの修正をしてしまいましたっ (U_U)。。。
けれど、慈悲深い、いいお顔に仕上がったかなと
自分の中ではまあまあの出来。
最後に、おひげを加えましたよ。
墨ではハッキリしすぎだと思い、
控えめな薄墨にしましたよ。
おひげを描くと、また印象が ガラッとかわります。
そして、完成がこちらです。
アクリルの絵がバックにあります。

実に8年越しで完成。
日の目を見れて、よかった、よかったと胸を撫で下ろしました。
少しでも、祈りが届くこと、これ幸い。
でも、祖母のためとはいえ、一番癒されたのは、描いている本人だったかもしれません。
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