みうらじゅん氏、いいこと言った☆

NHKの日曜美術館「仏師 運慶~時代が生み出した天才~」で、
なんとゲストが、我らの みうらじゅん氏であった。
やるなNHK、と思いながら興味深く観る。
そういえば、何年か前の「知るを楽しむ」※1 で、
仏像を背中に 松本清張を語っていたが、
なんだか、お酒入ってるのかしら? というような、
ちょっと熱の入った口調で、
若干、ろれつの回っていないような部分もあったように記憶しているが・・・・
もし記憶違いであれば、お許しください。
m(><)m
※1
2009年 NHK 「知るを楽しむ こだわり人物伝 松本清張」 みうらじゅん氏出演
シンプルないでたち
女性用の花柄の服が好きな みうらじゅん氏であるが、
この日はシンプルに黒のニット。
丈は膝上までの長さがあって、サイドに深いスリットが入っている。
そして、細身のジーンズに、黒のスニーカー。
分厚いミッドソールの白がやけに眩しい。
???
なんだか、このデザイン、H&Mで見かけたような・・・・
まさかなぁ。
ブランド志向のあるじゅん氏、まさか、H&Mなんてことはないだろうなと思いつつ、
右手首に、キラリと黄金に輝く腕時計を発見!
知人に確認すると
「ああ、あれはロレックスだな〜」
じゅん氏、黒の奥ゆかしい装いにキラリと黄金のロレックス。
緻密な計算が、カッコいいセンス☆
今、まさに運慶を観賞すべき、仏に敬意を表すべきコーディネイトか。

運慶とは
さて。
まず、運慶とは・・・なのだが、
鎌倉時代に活躍した仏師です。
木から仏様を彫る才能に長け、玉眼を埋めたリアリティある目の表情、
肉付きや立ち居振る舞い、衣服の織りなす優美な表現は、
当時でもセンセーショナルで、新しい仏像彫刻を切り開いたとまで言われる名士であります。
学生の頃、授業で読んだ一文。
読んだ瞬間、脳内に衝撃が走り、もう他には何も考えることが出来なくなりました。
「なに、あれは眉や鼻を鑿で作るんじゃない。あの通りの眉や鼻が木の中に埋まっているのを、鑿と槌の力で掘り出すまでだ。
まるで土の中から石を掘り出す様なものだから決して間違う筈はない」
夏目漱石 「夢十夜 第6夜」
自分で作り上げるんじゃなく、埋まっているものを、ただ彫り出すまで・・・・・
私の中の価値観を一気に覆す出来事でした。
まさに、そのようにして作り出すのであろう運慶は、やっぱり素晴らしい才能を持った人だったのです。
みうらじゅん氏 運慶を語る
ではいよいよ、じゅん氏が放つ言葉を箇条書きに記してまいります。
抱腹絶倒、しかし、確信を得た鋭い考察とセンスに脱帽してしまいました。
じゅん氏もやっぱり、スゲーです☆

「阿修羅(の一派が)がジャニーズなら、八大童子立像は、エグザイル。非常にダンサブルである」
「眉間のしわをKeep on!」
「センスがいい。センスを感じる」
「かっこいいセンス」
「制多伽(せいたか)童子は、八大童子でいる必要はない。ピンでいける」
「リアリズムだけどデフォルメ」
「筋肉の付き方が劇画」
「総合プロデューサー運慶」
「衣がミケランジェロ的な作りなのに、顔の表情がリアルな感じが驚き」
「血管ブームを仏にいれる」
「かつての仏像のようなシンメトリーではない」
「ミケランジェロを超えちゃって、リアリズム」
「内面が出てくるリアリズムを作り出した運慶」
「心を彫刻」
「時代の流れでここだけ異質である。パンクだ」
「仏師じゃない、アーティスト」
「スゲー運慶」
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